エンジニア系youtuberの「最短で給料を上げる」という煽りについて

1.はじめに問題提起

駆け出しの方は「最短で」のような発信は避けたほうがよいのではないか

エンジニア系の情報を発信するyoutuberの方で、「最短で給料を上げる」みたいなサムネやタイトルで発信活動をしている人がいらっしゃいます。そういった駆け出しの方や、経験の浅い方が視聴するのはよくないのではないでしょうか。

 

2.本論

駆け出しの方は「最短で」のような発信は避けたほうがよいのではないかの理由について

なぜそう考えるかというと、意識が先鋭化してしまって現状に満足できなくなり、

結果的にエンジニアを辞める遠因を作るからです。

 

どういうことか具体的に言います。

 

誰だってより多くの給料をもらえたら嬉しいわけで、だからこそ、給料を上げる方法を視聴したいと感じます。

 

すると、今のトレンドは○○系なので、そっちの方面のスキルを身に付けましょう、メガベンチャーやPMを目指しましょうといった話を聴くことになります。

 

視聴している時は、なるほどと感心しながら視聴しますが、発信者の言う「最短で給料を上げる方法」を実践するためには到底自分のスキルが足りないことに気づくわけです。

 

するとどうなるでしょうか。現状と「理想」のギャップを感じながら働くことになります。

 

そしてこの状態というのは何とも言えないモヤッとした感情を生みます。

「今の会社でそのスキルを伸ばせるのだろうか」

「給料を上げるためにはあと何年かかるだろうか」

「最短でといっても少なくとも3年はかかるんじゃないか」

 

こういった気持ちを抱えると現状の給料や仕事に満足できなくなります。

 

いわゆる「意識高い系」と揶揄されるような、望んでいることは高いのに、それに見合うだけの実力が伴っていない状態に陥ります。

 

それはとてもストレスがかかるものです。意識だけ高くなってしまって、現状に不満を覚えるからです。

 

そして、その不満は「最短で給料を上げる方法」を見なければ生まれなかった不満です。

 

要求水準ばかり大きくなって、自分の実力が見合ってないと、自分ではなく、周りに責任転嫁し始めます。「自分はこうしたいのに周りがそうさせてくれない。」「自分はもっと給料をもらえる存在なのに給料が上がらないのはおかしい」

 

それは違います。自分自身のの能力が低いから給料が上がらないし、良い仕事も任せてもらえないのです。その本質に気づくことも、気づいていても認めることが難しくなります。

 

それよりも、やることがあります。昨日よりも1個新しいことを覚える、今日分からなかったことを調べる、そういう小さな積み重ねです。

3.結論

以上の理由から、駆け出しの方はそういう発信は遠ざけたほうが良いと考えます。

 

4.蛇足

ちなみに、偉そうに書きましたが、上記は自分の経験談的なところもあります。

そして自分がうまくできてるかというとそうでもないです。

本当はこういう話を見ないほうがいいんです。